あめ つち ほし そら やま かわ
みね たに くも きり むろ こけ
ひと いぬ うえ すえ いわ さる
生うせよ 榎の枝を 慣れいて
9世紀末 平安時代 詠み人知らず
この詠み人知らずの「いろは詞」は、私が18歳頃よりずっと惹かれ続け作品に現してきたことばです。私はこの詞にふれるたびに、なんとも心が温かく懐かしいようなおだやかな心になるのです。
自然に偏在するすべてのものよ、永遠の生々流転の中で、妙なる響きを奏で輝き共存せよ - 。名も知られぬ古人が、森羅万象の中に響きわたる幽けき声を聴き分け文字に織り込んだ祈りのことば、なんと明るく美しい響きでしょうか。私が惹かれてやまない永遠のテーマです。
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